こんにちは、ぼくしです。こちらの投稿は前回の投稿の続きです。
前回のあらすじ
FPさんへの相談からはじまった、家計への気づき。
「自分や家族のもしもの事を何も考えてなかった…」
そう気づいたぼくしは、上司からの勧めでリベ大に出会う。
リベ大の動画を見ていくうちに「本当に保険は必要なのか」を考え、人生のシナリオを作る。
「若くして働けなくなるとめちゃくちゃリスクやん…」
そこでぼくしは考えた。
「んじゃ、若くして働けなくなるってどのくらいの確率なんや」
2人に1人ががんになる…?
「日本人の2人に1人ががんになる」
CMかなにかでこんなことを聞いた記憶があります。保険のCMだったかな…?
これだけ聞くと若干恐怖を感じますが、よく考えると、2つの疑問が浮かびます。
- 2人に1人というけれど、この母数はなに?赤ちゃんから老人までひっくるめて計算してる?
- 「がんになる」ってどの程度のがん?早期発見されて治るがんも含まれてる?
国立がん研究センターの情報によると、、、
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は(2019年データに基づく)
がん情報サービス 最新がん統計より (https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
男性65.5%(2人に1人)
女性51.2%(2人に1人)
要は、がんと診断される=「がんになる」という意味のようです。軽度も重度も全部ひっくるめての計算ですね。
診断されて治る人、がんが軽くなる人も含まれていると思います。
参考までに、がんの罹患率(2019年厚生省データ)のデータがありましたので見てみます。まとめると以下の通りです。
仮に0.1%以上(人口100人/100,000人)をがんのリスクありとすると、男性はがんのリスクがあるのがおよそ55歳くらいから。はじめに出てくるのが大腸がん。前立腺がんと胃がんも55歳からリスクあり。
仮に0.1%以上(人口100人/100,000人)をがんのリスクありとすると、女性はがんのリスクが出てくるのがおよそ35-39歳くらいから。
「若いうちの男性のがんのリスクめちゃくちゃ低いやんけ!」
と思わず叫んでしまいそうになります。データをちゃんと見るのは大事だなと感じます。逆に女性のがんになるリスクが若いうちから出てくるのは驚きです。
もちろん、どこからをリスクがあると定義するかも大事です。わたしは、1000人のうち1人ががんになる基準をリスクと見てみました。
このように統計の母数や対象をちゃんと見て、自分で定義を決めないと、正しい判断ができないですね。
というわけで本題に入ります。
若くして就労不能になる確率を調べてみた
職業によって怪我をしたり、命を失う確率は様々です。
大工さんや大きな機械を扱う仕事の方は命の危険が他の職に比べて高いでしょうし、怪我で仕事が出来なくなる可能性も高いと思います。
逆に在宅ワークが多い人は、それだけ外に出る危険がないわけなので死ぬ確率は多少なりとも減ると思います。車や飛行機が家に突っ込んできたらやばいですが…
とは言うものの職業別に計算するのは流石に困難だと思ったので、以下の定義のもとリスクを概算してみました。
- 「若くして」を「生産人口(15-64歳)」と定義。
- 「就労不能になる」を「障害等級1, 2級になる(精神障害を除く)」と定義。
- 生産人口(15-64歳)を7,000万人と仮定(令和4年のデータで約7,400万人でした)。
以下、この定義の理由をざっくり説明していますが、結果だけ知りたい方は読み飛ばしてください。
老人になってしまえば病気や障害を持つ可能性が高いので、まず65歳以上の人を計算から除外します。
そして、中学生までの子は義務教育を受けて労働に従事しないため、これらの人も計算から除外します。
生産人口を低く見積もれば、その分確率が上がるので、確率が高めに出るように7,000万人に仮定しました。
また、働けなくなる状態はいろんな原因で起きると思いますが、「身体が動かない状態(腕や足がない、麻痺で動けない)=身体障害」のみに絞って計算することにしました。
https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r01hakusho/zenbun/siryo_02.html
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/seikatsu_chousa_b_h28.html
精神障害を含めないのは、①精神障害は保険の対象外になる場合がある、②自分が精神障害にならない(という希望的観測)、というのが主な理由です。
障害等級1, 2級は保険でお金がもらえる基準の一つです。かなり重度な障害を持っている状態ですね。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/rousaihoken03/
これらをもとにざっくり計算すると、生産人口(15-64歳)のうち、およそ0.7%の方が障害等級1級もしくは2級(精神障害を除く)を取得する、という結果になりました。
※あくまで概算かつ素人の計算なので計算間違いなどがある可能性があります!!その点ご承知おきください!!
若くして働けなくなる可能性は0.7%。これはリスクがある?
さて、0.7%の確率で若くして働けなくなるのはリスクがあると言えるか。
この0.7%には15歳から64歳までの人が含まれていますし、あくまで推測ですが年齢が上がれば働けなるリスクは高くなると思います。
怪我をしたり、脳卒中になったりする可能性はやはり年齢とともに増えると思うからです。
「1000人のうち、7人の割合で働けなくなるの…?怖い…!」と思うのか。
「1000人のうち、7人か!特に怖くないね!」と思うのか。
どう捉えるかは自分次第です。
実際にどう判断したか
我が家で話し合ったところ、「若いうちはリスクがあるから保険に入ろう」という結論になりました。
ただ「変額保険」ではなく、掛け捨ての収入保障保険に10年くらい入って途中で解約するのが良い、となりました。
前編で紹介したシナリオでは「若いうちに働けなくなる」のがリスクでした。
なので、ある程度年齢を重ねればある程度の貯蓄もできて、働けなくなってもなんとかなる、と思ったからです。
加えて、私は在宅ワークが多く障害者になるリスクも低めです。
脳卒中になって下半身付随なんてこともあるかもしれませんが、最悪、片腕が動けば少しくらいは家事や仕事が出来ます。
そして、個人的には、保険よりも予防や検診にお金をかけた方がいい、と思っています。
保険にお金をかけるのは何かあった時に備える行為です。でも、もしもが起きないように備えることも大事だと思います。
会社でも健康診断にオプションを補助でつけてくれる会社もあるそうです。
ですので、我が家としては、少しはリスクを気にしつつも、予防や検診にお金を回すことにしました。
おわりに
「ただ怖がるんじゃなく、正しく怖がりなさい」
昔、師匠に言われた言葉です。
なんとなく怖いではなく、ちゃんと相手のことを知った上で状況を判断しなさいという意味でした。
今回の経験を経て、家族のもしものとき、自分のもしものとき、それを考える大切さを心から感じました。
もしあまり「もしも」のことを考えられていないパパがいましたら、是非考えてみてください。
前編で紹介した「リベ大」の動画は本当に勉強になりますし、案外会社や地域が保障してくれることもあったりします。
この記事が、どこかの家庭の参考になれば幸いです。
さて、健康のために予防のために運動習慣をつけるところから始めなくては…。
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